愛媛県松山市は26日、第15回「坊っちゃん文学賞」の作品募集を始めた。2017年が松山市と縁の深い俳人正岡子規と夏目漱石の生誕150年に当たることを記念し、従来の斬新な青春文学の小説部門に加え、青春をテーマにしたショートショート部門を新設。いずれの大賞も、マガジンハウス発行の女性誌「Hanako」に掲載される。
 野志克仁市長は26日の定例記者会見で「節目の新たな取り組み。一人でも多くの方に創作の機会にしてもらい、より質の高い独創性に富んだ文学賞になることを期待する」と述べた。
 小説部門は400字詰め原稿用紙80~100枚相当で、パソコン・ワープロの場合はA4判に30字詰め40行で印字。椎名誠、早坂暁、中沢新一、高橋源一郎の4氏が審査し、大賞には賞金200万円、佳作(2人)には50万円を贈る。
 ショートショート部門は原稿用紙15枚以下。映画化された「海酒」などの作品がある田丸雅智さんや俳人神野紗希さんら松山出身や在住の4人が審査する。大賞20万円、佳作と子規・漱石特別賞は各5万円。
 両部門とも締め切りは2017年6月末。年齢や国籍は問わず、日本語で書かれた未発表のオリジナル作品に限る。問い合わせは市文化・ことば課内の実行委員会事務局=電話089(948)6634。